研究課題/領域番号 |
19K18761
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田崎 彰久 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80737271)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 倫理審査 |
研究実績の概要 |
TPF療法における血液毒性発生の遺伝子的要因を調査するためABCB1遺伝子の多型をPCRで特定することとした。文献的検索を続けた。TPF療法を終了し当科に通院中の患者の中で本研究の対象症例を事前ピックアップした。また、それら対象症例のTPF療法中の血液所見の推移に関してデータ採取を行なった。研究概要などは倫理審査を通過してから説明し同意取得することとした。 遺伝子多型の検出に関して自施設での検査を検討したが、検査機器の配備を含めた検査実施に関わる諸費用が高額となる可能性があること、および研究責任者自身が臨床業務に従事しているので時間的制約もあるため自施設での検査は現実的ではないと判断された。そのため遺伝子多型の検出に関しては外部企業に委託することとし結果の解析を自身で実施することとした。複数企業と検出可能項目や費用の概算などの打ち合わせを実施し委託先業者を決定した。検体の実際の採取量、当院での保管方法、企業への運搬方法に関して取り決めを設けた。 現時点で倫理審査書類は全て作成済みであるが、折しもコロナウイルス感染の世界的流行と重なってしまった。他施設も同様と推測されるが、現時点では学内倫理審査委員会が機能を停止した状況にある。そのため倫理審査が開始されていない状況にある。倫理審査を通過次第、上記の対象症例から十分な説明の上で同意取得を行う。血液検体を外部企業にてPCR実施して頂き、遺伝子多型の結果を元に解析検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最大の問題としてはコロナウイルス感染の流行である。他施設も概ね同等と思われるが学内の倫理審査委員会が機能を停止している。そのため倫理審査が実施されないので倫理審査通過以降の研究を推進できていない。
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今後の研究の推進方策 |
現在の緊急事態宣言が解除されれば研究業務に関しても徐々に平時に戻ると考えられる。倫理審査委員会が再開し次第速やかに倫理審査書類を提出、倫理審査を通過したことを確認。上記の対象症例に十分な説明の上で同意を取得。採血検体を外部業者にてPCRを実施して頂く。検出された遺伝子多型と好中球減少を始めとした血液データを解析し相関関係を解析。 得られた解析結果を元に国内外の学会報告を行うとともに英文論文を投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
倫理審査が停止しており、患者への説明および検体の採取へと進めていないためである。 検体採取ができれば外部企業へ委託検査を実施するため研究費を使用することとなる。委託検査を実施後、検査結果の解析を行い、研究結果を学会や英語論文の形で報告することとなる。そのための校正費用や旅費としての使用を見込んでいる。
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