研究課題/領域番号 |
19K18761
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田崎 彰久 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80737271)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 頭頸部癌 / 血液毒性 |
研究実績の概要 |
本研究の研究対象者は東京医科歯科大学頭頸部外科で過去にTPF療法(ドセタキセル、シスプラチン、5-FU併用療法)を行なった告知済みの頭頸部癌症例である。TPF療法の実施時に遠隔転移を有していた症例は除外している。選定された対象症例を事前にリストアップしている。外来受診したタイミングにて研究責任者が患者本人へ本研究に対し十分に説明した上で説明書を用い同意を取得した。各症例に症例番号を割り振り匿名化した。匿名化した上で血液検体を各症例毎に2ml採取し当科研究室内ディープフリーザーにて保管した。倉敷紡績株式会社への検体送付を予定しているが研究期間中に度々緊急事態宣言が発令されており、また対象症例は新型コロナウイルス感染症重症化リスクの高いとされる悪性腫瘍患者であるため(特に当院は新型コロナウイルス対策に注力していることをメディアを通じて公表している)原疾患の落ち着いている患者に関しては通院延期などもあり症例リクルートの進行が緩徐な状況となってしまっている。 また、対象症例に関しては過去のTPF療法実施時の骨髄抑制などの血液毒性や腎機能障害などに関しての血液データは取得済みである。症例数が予定数に達し次第倉敷紡績株式会社へ郵送しABCB1遺伝子多型、CYP3A4,CYP3A5遺伝子多型の解析を予定している。遺伝子多型の解析結果と過去の治療結果に基づく血液毒性に関し統計解析を実施する準備を整えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス蔓延に伴う緊急事態宣言が発令されている。本研究は重症化リスクの高いとされる悪性疾患であり、また本研究の対象症例は多くが経過観察期間中であるため受診控えがあり(特に当院は新型コロナウイルス対策に注力していることをメディアを通じて公表している)リクルート作業に難航している。
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今後の研究の推進方策 |
現在少しずつ進めているリクルート作業を引き続き行なっていく。 また、今月末には緊急事態宣言も解除の見込みであるため近日中に解析可能な目的症例数に達すると予測している。
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次年度使用額が生じた理由 |
症例リクルートが予定通り進まなかったため、倉敷紡績株式会社に依頼する予定の解析費用が発生していないため。
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