気管・咽喉頭の創傷治癒過程におけるExtracellular signal-regulated kinase 細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK) のメカニズムの解明を目的とし本研究を行った。 マウスでの気管狭窄モデルを作成した。気管切開後に気管前壁を焼灼し1週間後に観察し、気管狭窄を認めた。焼灼5分後の気管ではリン酸化ERKの増加を認め、以降は減少していた。そこで、ERK上流に位置すMEKに対する阻害剤を用いて狭窄率の変化を調べたところ、阻害剤を5日間投与した1週間後の気管狭窄率群は、無治療の焼灼気管と比較して有意に低下した。
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