研究課題/領域番号 |
19K18797
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浦中 司 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (60828705)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 鼓索神経 / 内視鏡 / CT画像 |
研究実績の概要 |
鼓室(中耳腔)には鼓索神経という味覚に関与する神経が走行しており、鼓室形成術等の鼓索神経周囲の操作を伴う耳科手術では、同神経を切断しないように愛護的に操作を行い温存することが望まれる。本研究の概要は、鼓膜の奥にある鼓索神経という味の神経の走行を経外耳道的内視鏡下耳科手術の画像を元に分類を行い、手術前のComputed Tomography(CT)画像を解析することで、前述の鼓索神経の分類を手術前に予測できるかを検討することである。 東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頚部外科において、2013年から2018年6月までに施行された経外耳道的内視鏡下耳科手術の手術中に得られた画像情報を元に、鼓室内を鼓索神経の走行の分類を行った。その結果、鼓室内の鼓索神経の走行の仕方を5種類に分類することができた。経外耳道的内視鏡下耳科手術の手術前に撮像されていたCT画像での後鼓索神経小管の走行部位、その鼓室側への開口部位の位置情報などから、今回手術中の画像分析で分類した鼓索神経の走行パターンを予測可能性について、画像解析ソフトを用いて検討・解析を行った。 今回の鼓索神経の走行の分類で得られた一部のタイプは、手術前のCT画像からある程度予測することが可能であった。手術前に鼓索神経の走行の情報が得らえるため、これまでよりも鼓索神経に関して安全・愛護的な耳科手術につなげることが可能であると考えられた。 鼓索神経の走行分類や、CT画像からの予測可能性について、現時点で得られた研究結果をまとめて、学会誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
鼓室内を鼓索神経の走行の分類を行い、経外耳道的内視鏡下耳科手術の手術前に撮像されていたCT画像での後鼓索神経小管の走行部位、その鼓室側への開口部位の位置情報などから、走行パターンを予測可能性について、画像解析ソフトを用いて検討・解析を行った結果を学会誌に投稿中であり、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
現在までの解析は2013年から2018年6月までに施行された経外耳道的内視鏡下耳科手術を対象としており、2018年7月以降に蓄積された経外耳道的内視鏡下耳科手術のデータについても、鼓索神経の分類を引き続き継続する。 得られた結果を基に人工内耳埋込術のビデオ解析を開始する
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