アレルギー性鼻炎患者は日本では50%近く罹患率があり、新たな治療法の確立が急務である。アレルギー性鼻炎の原因遺伝子としてRORA (RAR Related Orphan Receptor A)に着目した。手術で採取された下鼻甲介の粘膜を用いて、粘膜中のRORA、Type 2炎症に重要な役割をするサイトカインIL-4、IL-13を測定した。アレルギー性鼻炎患者と非アレルギー性鼻炎患者から採取したサンプルを比較すると、アレルギー性鼻炎患者でIL-4は有意に上昇が認められた。しかし、RORA、IL-13に関しては、アレルギー性鼻炎患者で高い傾向にあったが、有意差は認めなかった。
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