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2020 年度 実施状況報告書

閉経老年マウスにおける嗅上皮障害後の再生過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18821
研究機関金沢医科大学

研究代表者

山田 健太郎  金沢医科大学, 医学部, 助教 (60722642)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード嗅上皮 / エストロゲン / 神経成長因子
研究実績の概要

感冒後嗅覚障害は嗅覚障害の原因の中で、2番目に多く、特に閉経期前後の中高年の女性に多い疾患とされているが、その年代の女性に多い理由はわかっていない。
研究者はこれまで卵巣摘出したマウスを用いて、嗅上皮傷害後の再生へのエストロゲンの影響を観察してきた。その結果、卵巣摘出のみではマウスの嗅上皮に対照と有意な変化は生じなかったが、メチマゾールを用いて嗅上皮の変性を生じさせた後の再生過程において、最も再生の活発な障害2週目において卵巣摘出マウスで再生が遅延することが判明した。この結果から、低エストロゲン状態が嗅細胞の再生に何らかの影響を及ぼしているものと結論づけた。
また老年マウスでは嗅上皮傷害後の再生は対照群に比して遅延することが報告されている。
本研究の目的は、実際臨床で中高年女性を想定し、老年マウスにおいて卵巣摘出群と擬手術群と嗅上皮の再生速度を比較することで閉経および加齢によって嗅上皮の再生速度が遅延するメカニズムを解明することである。
閉経老年マウスにおける嗅上皮傷害後の再生過程を観察する実験の為、卵巣摘出術(N=5)ならびに擬似手術(N=5)を行った。その後マウス計10匹を1年間長期飼育することに成功した。
現在はマウスを解剖し、HE染色や嗅上皮にある成熟嗅細胞であるOMP(olcactory marker protein)染色を行い、解析をすすめているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

世界的なCOVID-19流行を背景に動物実験や国際学会での発表に支障が出たため研究は遅延している。

今後の研究の推進方策

上記の染色が概ね完了したので解析をすすめる予定である。

次年度使用額が生じた理由

世界的なCOVID-19流行にて実験計画、学会発表計画に遅延がでたため。
国際学会・国内学会に関してはweb発表も行う。

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公開日: 2021-12-27  

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