近年抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor, VEGF)療法がCNVの治療成績を劇的に向上させたが、病変の再発が避けられず、頻回の通院・治療を要し、経済的にも身体的にも患者側の大きな負担となっている。さらに、抗VEGF療法抵抗性をしめす症例の存在も報告され、抗VEGF療法の限界も徐々に明らかになった。本研究によりFGF9がVEGF非依存的にCNVを抑制する治療ターゲットとなりうることが明らかになり新たな創薬につながる可能性があると考えられ、さらにVEGFに依存しない抗血管新生の研究が活性化され、本邦の医療水準の向上に貢献することが期待される。
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