研究課題/領域番号 |
19K18828
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
善岡 尊文 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20548854)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ホモシスチン |
研究実績の概要 |
質量分析イメージングを使用して眼の低分子代謝物のスペクトラムを測定した。シスタチオニンベータシンターゼ(CBS)酵素欠損マウスを用いて、コン トロール群とスペクトラムを比較したところ3つの異なる代謝物を見つけた。現在MS/MSにより標品とその代謝物の同定を行っている。 CBSの変異は、臨床上ホモシスチン尿症として知られており、高頻度に水晶体亜脱臼を引き起こす。しかし、眼にはマウスの検討でCBS酵素の発現はあまりない。このことから代謝がこの表現型を引き起こしている可能性が高いため引き続き代謝と表現型の関連を研究している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CBSの表現型は代謝の観点から、グルタチオンの低下よりもホモシステインの上昇がその毒性と関与している可能性が高い。高すぎる還元力がその毒性の本質ではないかと研究を継続している。
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今後の研究の推進方策 |
CBSノックアウトマウスのタンパクのPersulfidationを評価するため、Dimedone-switch assayを行っている。さらにFBN1をターゲットにその変化を電子顕微鏡、生化学的に評価する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦により研究が制限され遅れており金額が残っている。
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