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2023 年度 研究成果報告書

質量分析イメージングによる水晶体硫黄代謝機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18828
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

善岡 尊文  旭川医科大学, 医学部, 講師 (20548854)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードCBS / ホモシスチン / ホモシステイン / 水晶体亜脱臼 / チン氏帯断裂 / シスタチオニンβシンターゼ / ホモシスチン尿症 / ホモシステインパーサルファイド
研究成果の概要

ホモシスチン尿症は高頻度に水晶体亜脱臼(チン氏帯断裂)を発症する。この病態は未だ不明であるが、チン氏帯を構成するフィブリリンになんらかの障害を与えていることが考えられ、CBSノックアウトマウスの代謝解析を行うことでその病態の解明を試みた。
イメージングMSを用いて分析したところ二つの代謝物が明らかに野生型と異なる事がわかった。一つはホモシステインパースルフィド(HcySSH)、もう一つはオフタルミン酸である。
HcySSHのような活性硫黄分子は強い還元力を持つため、チン氏帯を構成するフィブリリンのジスルフィド結合を開裂(還元)している可能性が示唆された。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ホモシスチン尿症はメチオニンの代謝産物であるホモシステインが血中に蓄積する常染色体劣性遺伝性疾患である。原因遺伝子はシスタチオニンβ合成酵素(CBS)欠損症であり、国内では100万出生あたり1名の頻度で発症する新生児マススクリーニングの対象疾患である。知的障害などの中枢神経系の異常 、骨格の異常(マルファン症候群様体型) 、水晶体亜脱臼、血栓症を主症状とするがその病態についてはわかっていない。本研究は水晶体亜脱臼の病態を解明するため、CBSノックアウトマウスの眼球を用いて代謝解析を行い、その原因が高い還元力を有するホモシステインパースルフィドにあると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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