Optic atrophy 1 (OPA1) 遺伝子変異による遺伝性視神経症である常染色体優性視神経萎縮症 (autosomal dominant optic atrophy: ADOA) は幼少期より視機能障害が生じる治療困難な疾患である。視神経は組織採取して研究を行うことが困難な臓器の一つであるが、ヒトiPS細胞を使用することにより患者の視神経を採取することなく研究することが可能になった。さらにOPA1遺伝子変異がもたらすミトコンドリア機能障害が視神経委縮と関連している可能性が高いことから、同様に視神経障害を来す緑内障においてもミトコンドリア機能障害が関連している可能性が示唆される。
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