加齢黄斑変性(AMDは成人中途失明原因の上位を占める重要な眼疾患である。本研究では、滲出型AMD(wAMD)を有する患者を対象とし、フリーラジカル分析装置を用い、血中の酸化ストレス度(dROM)、抗酸化力(BAP)を測定しwAMDの関連を調べた。その結果、wAMD群においてdROMとは有意に高値であった(P<0.01)。さらに、対象者の糞便からDNAを抽出し、16Sメタゲノム解析を行ったところ、wAMDではBacteroidetes門とVerrucomicrobia門の構成に有意な変化を認めた。本研究により、酸化ストレスや腸内細菌叢の変化がwAMDの病態に関連することが示唆された。
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