糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症の治療法として、網膜光凝固術は非常に有用なものである。近年、ショートパルス網膜光凝固という新しい概念の装置が開発され、最大の特徴は、数発から数十発を連続発振できることにある。その短い照射時間のゆえ脈絡膜への熱伝達がおさえられ、患者の負担を大幅に軽減させることができる。これまでその至適条件は確立しておらず、本研究は照射条件を変えることによって遺伝子発現に差異があることを証明し、遺伝子レベルからみた至適条件の決定を企画した。 しかしながら研究準備を進めている段階で、新型コロナウイルス感染症問題に直面した。当初予定していた研究スケジュールの実施が困難となった。
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