研究課題
加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は、眼底の中心である黄斑に病変を生じるため、重篤な視力障害をきたし、Quality of Vision (QOV)を侵し、患者本人や介護者などのQuality of life (QOL) を脅かす。先進国における主要な失明原因の1つであり、先進国の失明原因の上位を占め、加齢(老化)とともに進行することから、現代の高齢化社会においては世界的な社会問題である。新生血管からの滲出性変化による滲出型AMDは、抗血管内皮増殖因子(抗vascular endothelial growth factor; 抗VEGF)療法で治療されるが、原因不明であり、両眼性で徐々に進行する萎縮型AMDの治療法は現時点では世界的に無い。喫煙とメタボリックシンドローム(Clemons et al. Ophthalmology 2005)がリスクといわれるが病態に関連するメカニズムは不明であり、介入法の開発は世界的にできていない。そこで、高脂肪食を継続して摂取させたメタボリックシンドロームモデルマウスを作製し、その網膜病変を解析することで本マウスがAMDモデルとなるかを研究した。そして、メタボリックドミノの関連分子の制御による介入法を行い、その効果を解析した。これにより新規で世界初の萎縮型AMD進行予防治療への応用への第一歩となる結果を示した。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Journal of Clinical Medicine
巻: 9 ページ: 1347~1347
10.3390/jcm9051347
巻: 9 ページ: 2394~2394
10.3390/jcm9082394
PLOS ONE
巻: 15 ページ: -
10.1371/journal.pone.0240357