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2022 年度 実績報告書

PPARαアゴニスト点眼剤を用いた血管新生緑内障への治療応用の試み

研究課題

研究課題/領域番号 19K18859
研究機関日本医科大学

研究代表者

有馬 武志  日本医科大学, 医学部, 講師 (00823113)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードPPARα / PPARβ / PPARγ
研究実績の概要

本研究にてまずはPPARα以外のPPARβ/δ、PPARγといったアゴニストにおいても同様に点眼剤化を行い、アルカリ 外傷モデルで創傷治癒への影響を評価した。我々の研究結果ではPPARβ/δアゴニスト点眼剤は炎症を 抑制する一方、血管新生は促進させた。正常角膜へPPARβ/δアゴニスト点眼を投与した場合には血管 新生は生じなかったため、炎症を起点とした血管新生促進作用があると考えられる。分子生物学的精査ではPPARβ/δアゴニスト点眼はKi67を発現亢進させ、細胞の分裂能を活性化することがわかった。 PPARγアゴニスト点眼剤は特に抗炎症的に働き、マクロファージの分化に関与し抗炎症的に働くM2マクロファージの分化を促し、角膜創傷治癒に寄与した。興味深いことにこれらのPPARの役割の違いは合剤として使用することで作用が増強し、PPARαアゴニストとPPARγアゴニストの合剤は単剤と比較して、より線維化を抑制していた。このように抗炎症、抗血管新生、抗線維化作用を持つ各PPARおよびPPAR合剤は血管新生緑内障や糖尿病網膜症、瘢痕性角膜疾患などの難治性眼疾患における新たな治療 戦略の候補となる可能性があり、今後も研究を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] LV-SEMで観察した角膜アルカリ外傷モデルでのPPARα, γ合剤点眼の抗線維化作用2022

    • 著者名/発表者名
      高橋慶
    • 学会等名
      第126回日本眼科学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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