研究実績の概要 |
2019年度は、1野生型のマウスを用いて、眼球全体における各組織について、弾性線維構成成分に差異があることを確認した。具体的には、強膜・ブルッフ膜においては、LTBP-2,LTBP-4、Fibulin-5、Fibillin-1,tropoelastin全ての成分が存在することを免疫染色をすることで確認した。しかし、一方でチン氏帯にはLTBP-2、Fibulin-,tropoelastinの免疫染色が陰性で、一方でFibillin-1,LTBP-4が陽性であったことから、チン氏帯にはFibillin-1,LTBP-4の2種類しか存在しないことがわかった。2 野生型マウスの評価後、LTBP-2ノックアウトマウスを用いて、同様の評価(各組織における弾性線維構成成分に差異の有無)を行い、LTBP-2成分が眼内の各組織に存在しないことを確認した。3 さらに野生型マウスの眼底に光凝固術を施行し、生じた脈絡膜新生血管の構成成分にLTBP-2,LTBP-4、Fibulin-5、Fibillin-1,tropoelastinの関与があるか検討を行った。→現時点では、fibrillan-1, fibulin-5の関与が免疫染色にて確認できたが、LTBP-2,4については現時点では確定できていない。4 さらに、LTBP-2ノックアウトマウスにも野生型同様に光凝固術を施行し、生じた脈絡膜新生血管を光干渉断層計血管撮影(OCTA)を用いて、PCVが生じているか確認を行っているところである。
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