増殖性網膜硝子体疾患におけるRGS5およびNDRG1の役割解明のためパラフィン包埋した増殖膜のサンプルを用いて、酵素免疫染色と蛍光免疫二重染色を行った。 酵素免疫染色:NDRG1は久留米大学病院病理部に依頼した。RGS5は試行錯誤し賦活化を行わず、スキムミルクで3時間ブロッキングをした。RGS5の一次抗体を室温の加湿チャンバーで15分間インキュベートしCSAⅡKitを使用して検出した。同様の手順(RGS5以外賦活化を行った。賦活化はクエン酸バッファーでマイクロウエーブ処理をした。)でCD34とαSMAも連続切片にて染色を行った。 蛍光免疫二重染色:賦活化はクエン酸バッファーでマイクロウエーブ処理をし、一次抗体を室温の加湿チャンバーで15分間インキュベートし、Opal 4-Color Manual IHC Kitを使用して検出した。再びクエン酸バッファーでマイクロウエーブ処理を行い別の一次抗体を室温の加湿チャンバーで15分インキュベートしOpal 4-Color Manual IHC Kitを使用して検出した。その後、核をDAPIで染色した。二重染色の組み合わせはRGS5とCD34、RGS5とαSMA、NDRG1とCD34、NDRG1とαSMAである。 酵素免疫染色、蛍光免疫二重染色の結果、増殖膜においてRGS5とNDRG1両方の発現が認められた。また、RGS5とNDRG1両方でCD34とαSMAとの共染色が示唆された。
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