約6000化合物から細胞毒性を示さず、NF-kB活性を抑制する化合物をレポーターアッセイにより評価し、候補化合物を10以下までに絞り込んだ。このうちBV2細胞に対し化合物#38が最も炎症性サイトカインの産生を抑制した。NF-kBのリン酸化と核移行を免疫染色とウェスタンブロッティングで評価したところ、LPS刺激後の細胞内NF-kBのリン酸化が亢進し、化合物#38で処理すると顕著に抑制された。LPS刺激後のBV2細胞内カルシウム量は有意に増加したが、化合物#38で前処理すると有意に抑制された。本化合物は抗炎症作用をもつ至適濃度においてBV2細胞に対し細胞毒性と増殖活性を認めないことも明らかにした。
|