我々は本研究においてCTLA4阻害剤がマウスの網膜に与える影響についてin vivoにおいて検討した。CTLA4阻害剤投与後のマウス網膜において視細胞外節に障害が出現することを光干渉断層計、組織学的検討並びに免疫組織学検討において見出した。さらには網膜色素上皮レベルでの障害を免疫組織学的検討により検出した。これらの結果は実臨床においてみられるCTLA4阻害剤投与例におけるぶどう膜・網膜レベルでの障害と相関することが示唆された。一方でそれら障害された網膜内においてT細胞が浸潤していることを免疫組織学的検討で見出しており上記の障害がCTLA4を介した免疫反応を介した障害であることが示唆された。
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