研究実績の概要 |
名古屋市立大学のIRB承認の上、網膜静脈分枝閉塞症(retinal vein occlusion: RVO)患者の前房水を計20症例33サンプルを採取した。まだ対照群を含めて症例数が少ないため、細胞外血管内皮増殖因子(vascular endothelial grouwth factor: VEGF)、アンギオポエチン(angiopoietin: Ang)、炎症性サイトカイン(IL6, IL8, MCP-1)の発現は確認できていない。経時的に採取できた症例もあるため、経時変化もみることができると考えている。 マウス実験的RVOモデルの作製については、マウスの個体間で静脈閉塞の状態に差があるため、それが少なくなるように試行錯誤している状況である。 経時的に眼底画像やOCT画像、アクリジンオレンジ(acidine orange: AO)蛍光染色法による画像、蛍光眼底造影(FA)を安定して取得できており、マウス実験的RVOモデルにおける、網膜出血、網膜浮腫、白血球動態、網膜循環動態の経時的な変化を観察することができた。 また、Cx3cr1-GFPノックインマウスを用いることでマクロファージやミクログリアの動態の経時的な変化を観察することができた。
|