研究課題/領域番号 |
19K18889
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
石川 聖 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20774243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 涙道閉塞 / 涙液中サイトカイン / 涙道関連角膜症 |
研究実績の概要 |
涙液中のサイトカイン涙液中のIL-6量が正常眼0.5±0.4pg/mlに対し、涙道閉塞眼では1.58±1.78pg/mlと有意に上昇していることがわかった。また、涙道閉塞眼では角膜障害を併発している患者が多く、逆に原因不明を含む非感染性の角膜障害(角膜穿孔)眼の約70%に涙道疾患が隠れていることもわかった。涙道閉塞を伴う角膜穿孔の特徴として、穿孔部が傍中心もしくは周辺部に多く、角膜病変そのものの浸潤はあまりないこと、わずかに眼脂も伴っているが涙点の所見に関しては細隙灯顕微鏡ではわからないことも多い、という臨床的特徴について学会発表、論文報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた涙液サンプル200例の解析のうち160例までは解析が終了しているが、解析に必要な試薬の供給遅れとサンプル数が不足していることにより、残り40例の解析がまだできていない状態。(1回の解析で40サンプル同時に検査できるため、サンプル自体は現在39例集まっているが残り1例が集まるまで解析は行っていない)。
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今後の研究の推進方策 |
サンプルはあと1例のみであり、集まり次第解析を行う見込み。また、解析終わり次第結果については学会発表と論文作成を行う予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度に涙液のサンプル解析を1回実施できなかったため、2024年度に解析を行う。また、その結果を学会発表及び論文作成する予定であるため。
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