研究実績の概要 |
甲状腺眼症に対してChymase阻害剤を用いた分子標的療法の可能性を模索するため、現在BALC/cマウスにプラスミド50μLを筋注、エレクトロポレーションすることでhTSHRの遺伝子導入し、甲状腺機能亢進症のマウスモデルの作成実験を行った。モデルは、遺伝子導入により甲状腺機能亢進症の発症を確認できるところまできており、現在安定した実験動物モデル作成に取り掛かっている。 また、倫理委員会での承認を得たため、ヒト眼窩軟部組織においてChymase活性が上昇していることを確認するために、随時手術によって採取できた甲状腺眼症のヒト組織においても、同様に眼窩線維芽細胞の免疫染色、real time-PCRおよびwestern blot法を用いてchymase, TGF-β, collagenα, fibronectin, α-SMA, MMP-1,2,7,9を確認中である。症例の蓄積については、徐々にではあるができており、今後データの統合、検討を行っていく予定である。
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