研究課題/領域番号 |
19K18902
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
福井 正樹 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30464978)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 角膜輪部機能不全 / 間葉上皮転換 / 慢性移植片対宿主病 / アルカリ化学外傷 / BMP7 |
研究成果の概要 |
本研究は、角膜輪部機能不全の病態解明を目的とし、慢性移植片対宿主病およびアルカリ化学外傷のマウスモデルを用いて間葉上皮転換に関連するタンパク質Bone morphogenetic protein-7(BMP7)の発現を評価した。慢性移植片対宿主病モデルでは、BMP7の発現が有意に低下し、アルカリ化学外傷眼の角膜上皮化の遅延が確認された。また、アルカリ化学外傷モデルにおいても同様に上皮化遅延が見られ、BMP7の発現が低下した。この結果から、BMP7が角膜輪部機能不全・角膜上皮化の病態に重要な役割を果たすことが示唆された。
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、角膜輪部機能不全の病態解明と治療法開発に一定の示唆を与えるものである 。学術的には、間葉上皮転換関連タンパク質BMP7が角膜輪部機能不全および角膜上皮化において変動することを明らかにし、新たな治療ターゲットとしての可能性を示した。社会的には、角膜輪部機能不全による失明リスクの軽減に寄与し、治療法の確立が進めば、角膜輪部機能不全患者の失明の防止や生活の質の向上に貢献することが期待さる。具体的には、慢性移植片対宿主病や化学外傷などの角膜輪部機能不全疾患に対する一治療法の確立を目指すことができる。
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