研究課題
本研究では、ヒト脂肪組織由来の微小細片化組織(Micronized cellular adipose matrix; MCAM)、すなわち脂肪間質幹細胞(adipose-derived stromal/stemcells, ASCs)を含有する細片化脂肪組織の製造技術を最適化して、その製造デバイスを開発する。さらに、MCAMの治療ツールとしての有用性、安全性について検証する。MCAMは、物理的な処理法であり、酵素処理や培養が必要であるSVF(間質血管細胞群)やASCと異なり、“細胞加工品”とみなされないため、法規制を受けることはない。MCAM移植は、形成外科領域の幅広い疾患の治療として確立できれば、その価値は大いに期待される治療ツールである。今年度は、難治性潰瘍疾患モデルを用いて細片化脂肪組織の移植実験を行い、MCAMの有効性及び安全性について検証した。慢性放射線障害マウスに於いて、予防目的でMCAMを投与すると、放射線照射による創傷治癒の遅延を改善し、MCAMによる難治性潰瘍治療への有効性を示した。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Plastic and Reconstructive Surgery - Global Open
巻: 9 ページ: e3551~e3551
10.1097/GOX.0000000000003551
Journal of Craniofacial Surgery
巻: Publish Ahead of Print ページ: -
10.1097/SCS.0000000000007437