瘢痕に反復する張力などのメカニカルストレスが加わると瘢痕は肥厚し、患者QOLを著しく低下させる。心筋梗塞後の心臓の線維化にIL11が主要な役割を呈することがわかっており、皮膚瘢痕においてもIL-11の発現が増加することが分かった。メカニカルストレスを負荷することで瘢痕における血管新生が増加し、それにIL11が何らかの影響を与える可能性が示唆された。生体内でのIL-11の影響を確認するためマウスの体内にIL11を投与したが瘢痕には明らかな影響は確認できなかった。さらにケロイド患者由来の瘢痕組織においてもIL11 発現の増加は確認できなかった。
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