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2020 年度 研究成果報告書

創傷治癒におけるIL-11/JAK/STAT3 axisを介した新規治療の開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18914
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

加藤 達也  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60641321)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード肥厚性瘢痕 / メカニカルストレス / IL-11
研究成果の概要

瘢痕に反復する張力などのメカニカルストレスが加わると瘢痕は肥厚し、患者QOLを著しく低下させる。心筋梗塞後の心臓の線維化にIL11が主要な役割を呈することがわかっており、皮膚瘢痕においてもIL-11の発現が増加することが分かった。メカニカルストレスを負荷することで瘢痕における血管新生が増加し、それにIL11が何らかの影響を与える可能性が示唆された。生体内でのIL-11の影響を確認するためマウスの体内にIL11を投与したが瘢痕には明らかな影響は確認できなかった。さらにケロイド患者由来の瘢痕組織においてもIL11 発現の増加は確認できなかった。

自由記述の分野

形成外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心筋梗塞後の心筋線維化にIL11 が影響するのと同様に、皮膚瘢痕においてIL11 が影響を与える可能性が示唆された。メカニカルストレスによって瘢痕が増大するメカニズムに、IL11 が血管新生を介してその一端を担っている可能性が示唆された。皮膚瘢痕は悪化すると顕著に患者QOLを損なうが、現在ステロイド投与などの対症療法が主となっている。IL11 がケロイド・肥厚性瘢痕の治療の標的となる可能性が示唆され今後この解明がさらに進めば、全く新しい治療方法の開発につながると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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