乳癌患者数の増加と共に乳房再建の需要が高まっている。現在行われている乳房再建方法には様々な問題点があるため新たな方法を開発している。生体内で圧を回避する空間を長期間維持すればその内腔に脂肪が形成されるというアイデアを用い、既に悪性腫瘍の再発や転移を起こす可能性低く、かつ後日抜去不要な吸収性材料のみで作成した材料を開発した。 本研究では、その材料の形態を再検討することと、長期間埋入することでの影響を検討した。ラットモデル、白色家兎モデルでの検討で、ポリL乳酸のメッシュで内腔を維持し、内腔にコラーゲンスポンジを充填した材料が24か月の長期間形成された脂肪を維持することが確認された。
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