研究課題
新たな骨代謝制御因子を探索する過程で、骨組織に高発現するタンパク質翻訳後修飾酵素Hmtfを見出した。そこでHmtfのfloxマウスを作成し、骨構成細胞で発現する様々なCreマウスと交配し、骨代謝システムにおけるHmtfの機能を解析した。現在までに、Hmtfが骨膜に存在する骨格幹細胞(PSC: periosteal stem cell)の維持に必須の因子であることを見出している。また、骨代謝制御の中心機構であるRANKL/RANK/OPGの中で、未だfloxマウスが存在しなかったOPGに着目し、OPG-floxマウスを作成した。OPGは骨だけでなく腸管粘膜、胸腺でも重要な役割を持つため、骨に限らず免疫組織におけるOPGの供給源も探索した。シングルセル解析によるOPG発現細胞の探索と、コンディショナルノックアウトマウスを用いた機能解析により、OPGは骨では骨芽細胞、腸では腸管M細胞、胸腺では胸腺髄質上皮細胞が主な産生源であり、局所的に作用するパラクライン因子であることが明らかとなった(Tsukasaki et al., Cell Rep 2020)。さらに、骨吸収の実行役である破骨細胞の分化経路をシングルセルRNA-seqにより解析し、破骨細胞の運命決定機構を担う生物学的イベント及び遺伝子発現の変動を、これまでにない解像度で明らかにした(Tsukasaki et al., Nature Metab 2020)。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件) 備考 (2件)
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http://www.jsbmr.jp/1st_author/437_mtsukazaki.html
http://www.jsbmr.jp/1st_author/435_mtsukazaki.html