WntアンタゴニストであるSecreted frizzled-related protein 5(Sfrp5)が骨芽細胞の分化を促進することを発見した。本課題では、その機序を解明し、骨粗鬆症治療に応用するための基盤を築くことを目的とした。 Sfrp5を添加した初代培養骨芽細胞でRNAシーケンス解析を実施し、Sfrp5によって変動するシグナル経路Aを同定し、シグナル経路Aの阻害薬によってSfrp5の作用が解消されることを確かめた。さらに、共免疫沈降法でSfrp5と相互作用する候補蛋白質を同定した。 本課題によって、「Wntアンタゴニストが骨形成を促進する」という全く新しい機序の一部が明らかになった。
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