近年、口腔内細菌叢が多量のアセトアルデヒドを産生するとの報告がされているが、頭頸部・食道癌の発生および再発におよぼす影響についての検討は十分に行われていない。また、アセトアルデヒドのみならず口腔内細菌による代謝産物の影響についても十分な解析がなされていない現状がある。 本研究は、口腔内細菌叢のメタゲノム解析および口腔内代謝産物のメタボローム解析を用いて頭頸部・食道癌発生および再発に口腔内フローラおよび口腔内代謝産物がもたらす影響を明らかにすることを目的とした。in vivo(ALDH2ノックアウトマウス)モデルおよび臨床の唾液サンプルの検体採取を行い口腔内細菌叢や代謝産物の変化が、確認された。
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