研究成果の概要 |
スーパーポリフェノール(SP: SP1, 5, 6, 9, 10)はそれぞれ異なる構造式をもつ新規鉄キレート剤である。SPの口腔細菌に対する網羅的な抗菌効果の検討から,SP5, 6, 10にその効果が示唆された。その中でも特に抗菌効果の高かったSP6とSP10に着眼したところ,両者ともに齲蝕病原細菌であるStreptococcus mutans(Sm)のバイオフィルム形成を抑制した。さらに,SP作用時のSmの生存能試験の結果から,SPは静菌的に抗菌作用を発揮することが示唆された。 一方でヒト歯肉線維芽細胞を用いたSPの細胞傷害性試験では,抗菌作用を有する濃度での細胞傷害性を認めた。
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