本研究は口腔癌に対する既存治療と分子標的薬であるCetuximabがどのような免疫学的変化をもたらすか、腫瘍免疫の制御に関与する制御性T細胞に注目し、腫瘍免疫学的に口腔癌における各種治療法のより効果的な適用時期を検討することを目的とした。新型コロナウィルス感染症の流行状況により日常診療および臨床検体の採取や抽出・解析に大きく支障をきたしたこともあり、当初想定していた検体数の採取に至らず、必要なデータは得られなかった。その一方で本研究に伴って収集した臨床病理組織学的な所見・データを用いて、本研究の主要テーマの一つであるCetuximab、腫瘍免疫に関する含めた論文・学会発表を行うことができた。
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