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2022 年度 実施状況報告書

ヒト金属アレルギー発症に関与する性ホルモンに依存した生態環境と特異的T細胞の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18980
研究機関鶴見大学

研究代表者

江口 貴紀  鶴見大学, 歯学部, 助教 (70832814)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード性ホルモン / 金属アレルギー
研究実績の概要

<解析系>金属アレルギー患者の検体が採取が期間内で困難なことから、対象疾患を金属アレルギー関連の粘膜疾患である口腔扁平苔癬とし、実験の方向性を再検討している。①60歳以上の扁平苔癬(金属アレルギー関連疾患)と②30歳未満の金属アレルギー/扁平苔癬の既往の無い女性と③60歳以上の金属アレルギー/扁平苔癬でない女性(閉経女性)を対象として、組織と血液サンプルの性ホルモン値や炎症性サイトカインバランス、T細胞プロファイルを比較検討を予定した。繰り返すコロナパンデミックによって検体採取が思うように進まなかった。目的とする検体数は、それぞれ15検体(15検体×3群の45検体)であるが、現在まで①は15体、②は15検体、③は8検体採取できた。 ③の検体採取が目標値まで達成できないでいるが、研究最終期間であるため解析を行う準備をしている。その間、病理組織学的解析を行った。閉経前後の正常口腔粘膜を比較すると、閉経患者のほうが、閉経前患者と比較して、上皮成分が薄く、粘膜下層の構造が疎な構造をしていた。以上より、閉経をしていくと、上皮のバリア機能は低下し、粘膜の炎症症状を惹起しやすい環境になっていく可能性が示唆できた。
<学術参加>2022年度開催の第65回口腔外科学会総会・学術大会ならびに第41回口腔腫瘍学会総会・学術大会に参加した。口腔粘膜疾患・扁平苔癬関係の発表を聴講した。
<論文>金属アレルギー・口腔粘膜疾患関連の論文を執筆し投稿、国際雑誌に受理された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナウィルスパンデミックと大学の診療体系により患者数が激減し、予定している分子生物学的解析に必要数の検体数が集まらないため。

今後の研究の推進方策

検体数が当初予定している数に到達していないが、研究最終年度のため、集められた検体で、分子生物学的解析(ELISA、qPCR)を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

検体数が不十分で実験が遅れていたり、コロナパンデミックで予定していた学会参加ができなかった。今年度に行う予定実験を次年度併せて行う計画を立案した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Intratumoral ligation for the large venous malformation of the tongue2023

    • 著者名/発表者名
      Eguchi Takanori、Kawaguchi Koji、Ishizuka Tadatoshi、Hamada Yoshiki
    • 雑誌名

      Journal of Stomatology, Oral and Maxillofacial Surgery

      巻: in press ページ: 101464~101464

    • DOI

      10.1016/j.jormas.2023.101464

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Using indocyanine green angiography to achieve complete engraftment of pectoralis major myocutaneous flaps2023

    • 著者名/発表者名
      Eguchi T、Kawaguchi K、Sato K、Hamada Y
    • 雑誌名

      International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery

      巻: 52 ページ: 539~542

    • DOI

      10.1016/j.ijom.2022.09.036

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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