多根管を有する下顎第一小臼歯の特徴的なエックス線所見を調査し、パノラマエックス線撮影による診断精度を明らかにした。 結果、単根管歯では、根尖側1/4レベルと根尖レベルの間に急な狭窄が生じた歯の割合が最も高かった。多根管歯では,歯頸部レベルと歯根1/2レベルの間で急な狭窄を起こす歯の割合が最も高かった。パノラマエックス画像における根管の急な狭窄の位置は、単根管歯と多根管歯とで異なり、歯根長の根尖測1/4以上の高さで根管形態の急な狭窄がみられた場合を複数根管の診断基準とした場合、高い診断能を示した。
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