研究課題/領域番号 |
19K18987
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西条 美紀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80832873)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ニッケルチタンロータリーファイル / 根管追従性 / 垂直荷重 / トルク |
研究実績の概要 |
NiTiファイルを用いた、より精度の高い応力解析装置の作製のため、ファイル挿入角度を規定する装置の設置や、より低ノイズで測定可能なデータロガーの設置を行った。また、臨床使用時の動きを模した上下動運動を再現するため、ステージに対し一定荷重を加え根管形成が可能なように設定条件を確立した。一定荷重による根管形成を行うために、エンジンに重りを付与し、自動根管形成装置のレール部分において改良を行う。さらに、その際の適切な荷重量や重りの位置、形成方法についての条件や手技を確立することができた。 その後、NiTiファイルのモーターの回転様式と改良後の一定荷重を用いた根管形成装置のステージの上下動運動の連動を行うように改造を施し、モーターの回転方向に適した術者の動きについての研究を行った。さらに、根管模型だけでなく抜去歯を用いて根管形成できるようステージを改良し、抜去歯を使用した場合の適切な条件を検討した。 今後の課題は、①改良後の根管形成装置および応力解析装置を使用して、根管形成時に発生する応力への影響する要因を明らかにする。②破折防止機構としてモーターが逆回転する際の応力への影響を検討する。③ファイルが上下動しながら根管内を進む速度変化による応力への影響を検討する。④ファイルの根管挿入時の荷重変化が歯根に加わる応力への影響を検討する。④形状、材質などが異なる各種NiTiロータリーファイルで根管形成した場合に生じる応力を測定し比較検討する。以上の内容を本年度はさらに進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
関連研究の進捗は順調であり、国内学会発表を中心に今年度も行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は抜去歯を用いた実験も予定している。 学会報告を行った内容を国際学術雑誌に投稿準備を進めていく
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大により、参加予定であった国内および海外学会の中止もしくはWeb開催となったため
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