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2019 年度 実施状況報告書

PCSK9は歯周治療効果を評価する新たなバイオロジカルマーカーとなるか?

研究課題

研究課題/領域番号 19K18992
研究機関新潟大学

研究代表者

宮沢 春菜  新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (50733721)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード歯周病
研究実績の概要

血中コレステロールレベルを調節する分子であるProprotein convertase subtilisin/kexin type 9 (PCSK9)の血清レベルは,健常者と比較して歯周炎患者で高かった。PCSK9は歯周病検査による1歯単位の臨床指標とは別に,全身疾患に対するリスク評価も可能で,全身への影響を考慮した治療方針の選択に活用できる新たなバイオロジカルマーカーとなる可能性がある。本研究の目的は,歯周治療による介入研究から,PCSK9レベルと歯周炎重症度との相関関係,歯周治療前後での変動,および他の臨床指標や炎症マーカーとの関連について明らかにし,歯周炎バイオロジカルマーカーとしてのPCSK9の有用性を検討する。
中等度および重度慢性歯周炎患者を対象とし、初診時・歯周基本治療後・歯周外科治療後にて, 歯周病検査,採血, 唾液採取を行う。
歯周ポケット深さ, クリニカルアタッチメントレベル,平均骨吸収度,プロービング時出血, 歯周ポケット炎症面積 (PISA)を臨床指標とし, 歯周病原細菌数, 総細菌数,歯周病原細菌 血清抗体価, 血清PCSK9, IL-6, hs-CRP, 血清脂質プロファイルを測定する。得られたデータより歯周炎重症度とPCSK9レベルとの関連の評価および炎症性因子除去によるPCSK9の変動,他の臨床指標とPCSK9との関連について解析を行う。本年度は被験者登録,治療,データの収集を開始する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度開始時から、外来診療は継続するものの出向勤務になり従事時間が大幅に減少した。

今後の研究の推進方策

来年度以降に出向から戻ってから研究を継続すべく、被験者登録がよりスムーズにできる体制を整え、治療、データ収集を継続する。

次年度使用額が生じた理由

本年度は出向勤務により診療日が大幅に減少し、当初計画より遅れてしまった。
出向元から戻ったのちすぐ再開できるよう、被験者組み入れ、サンプル、データ収集の効率化と体制を整え、再開後は当初計画の通り、サンプルの回収にかかる消耗品や解析キットについて主に使用する。

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公開日: 2021-01-27  

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