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2020 年度 実績報告書

う蝕細菌由来の可逆性歯髄炎動物モデル確立による炎症歯髄創傷治癒メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K19025
研究機関大阪大学

研究代表者

小道 俊吾  大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (40804456)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードう蝕細菌由来可逆性歯髄炎ラットモデル
研究実績の概要

本研究の主な研究目標は「う蝕細菌由来可逆性歯髄炎ラットモデルの確立」と「可逆性炎症歯髄の歯髄創傷治癒メカニズムの解明」の2つであり、平成31(令和1)年度に前半の「う蝕細菌由来可逆性歯髄炎ラットモデルの確立」、令和2年度に後半の「可逆性炎症歯髄の歯 髄創傷治癒メカニズムの解明」をおこなう計画であった。
研究期間を通じて、すでにカリオロジーの分野で確立されているラットう蝕モデルを応用し(Nomura et al.Infect Immun. 2014, Ooshima et al. Caries Res. 1998)、前処置として の窩洞形成や播種する菌量、飼育期間等を検討することで、歯の特定の部位のみにう蝕病変を作成し、可逆性歯髄炎を惹起するモデルを確立することに成功した。
作成したう蝕細菌由来可逆性歯髄炎ラットモデルを用いて直接覆髄実験をおこなった結果、健全象牙質と比較し多量の第三象牙質が形成しており、治癒反応の差異が認められ、可逆性炎症歯髄特異的な創傷治癒メカニズムの存在が示唆された。
そして可逆性炎症歯髄の歯髄創傷治癒メカニズムの解明をおこなうためにう蝕細菌由来可逆性歯髄炎ラットモデルと従来のモデルに直接覆髄をおこない、窩洞直下の歯髄組織におけるPCNA、DMP-1陽性細胞の挙動について現在解析中である。
う蝕細菌由来可逆性歯髄炎ラットモデルの確立により、実際の臨床における可逆性炎症歯髄を再現し、炎症歯髄特異的な創傷治癒メカニズムを解明することは、より安全・効果的な覆髄剤の開発につながると期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Evaluation of Inflammatory Response During Wound Healing Process In Caries Affected Dental Pulp.2020

    • 著者名/発表者名
      Huang H, Okamoto M, Ali M, Watanabe M, Matsumoto S, Takahashi Y, Komichi S, Hayashi M.
    • 学会等名
      98th General Session & Exhibition of the IADR. ワシントンD.C., 米国.
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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