• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

歯肉接合上皮細胞におけるレドックス制御因子Nrf2の細胞接着装置への影響の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K19034
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

菅野 真莉加  昭和大学, 歯学部, 助教 (40721220)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード酸化ストレス / 歯肉上皮 / 抗酸化 / 細胞接着
研究成果の概要

本研究では、ヒト歯肉上皮細胞株(Ca9-22 cell)および当研究室で樹立したマウス接合上皮細胞株(JE-1 cell)を用いて、酸化ストレス制御因子Nrf2が歯肉上皮細胞の細胞間接着装置に及ぼす影響を評価した。また、Nrf2誘導剤であるスルフォラファンが及ぼす影響についても検討した。
その結果、Ca9-22 cellにおいて、スルフォラファンはH2O2による酸化刺激後のNrf2核内移行量を促進し抗酸化作用を示す可能性が示唆された。また、スルフォラフファンは歯肉上皮細胞の細胞接着装置の一部の発現に影響を及ぼすことで上皮のバリア機能を維持する可能性が示唆された。

自由記述の分野

歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周病の罹患率は高齢化に伴って年々増加し、今や国民病とも言われている。歯周病はバイオフィルムによる慢性炎症性疾患であり、症状のないまま緩慢に進行するため歯科受診時にはすでに中等度以上進行している場合も多い。歯周病原細菌の生体内への侵入プロセスには、細菌側の病原因子だけでなく、生体側、特に歯肉上皮の防御機構の破綻が生じる。
本研究成果により、感染防御の最前線である歯肉上皮細胞の物理的バリア機能を司る細胞間接着機構についての解明が進むことは、その維持や修復を目的とした新しい予防・治療法の発見につながると期待される。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi