本研究ではmicroRNAが接合上皮に特異的なタンパク質であるアメロチン(AMTN)の遺伝子発現にどう影響するかを解析することで、炎症時の接合上皮におけるその複雑な動態を理解することを目的とする。miRNA発現ベクターを導入した培養細胞にTNF-αを用い、炎症性歯肉で発現が増加するmiR-150、miR-223およびmiR-200bによるAMTN遺伝子発現調節機構を解明した。それらの結果からmiRNAがAMTN遺伝子の発現を部分的に抑制していることが考えられた。このことから、miRNAは接合上皮に特異的に発現するAMTNの発現を調節している可能性を見出すことができた。
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