研究課題/領域番号 |
19K19049
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
池田 篤司 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (00626252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 唾液腺 |
研究実績の概要 |
本研究では,神経細胞伸長の制御技術を構築し,神経組織の形態作製および組織化を目指し以下の項目を達成することを明らかにする. 1)神経細胞伸長を促進させるためのバイオマテリアルの作製と最適化 2)作製したバイオマテリアルが神経細胞伸長を誘導するメカニズムの 討 3)神経組織の再生へとつながるハイドロゲル形態の作製し細胞接着性,細胞凝集作用といった様々な機能を持つペプチドを使用する.作製したゲルを用いて組織培養の際の神経組織の伸長に最適な機能性ペプチド修飾ハイドロゲルを探索するとともに、そのメカニズムを 討する.神経細胞としてPC12細胞を使用し,機能性ペプチド修飾させたハイドロゲル上で培養する.神経伸長の様子を時間ごとに撮影し,その影響を検討する.また,培養液に細胞凝集能を有するペプチドを添加しその効果検討する. 神 細胞伸長の足場として最適なハイドロゲルを 用いて神経組織の線形の形態を付与する.まず,同じ直線を有するビーズ のハイドロゲルを作製する.ビーズ作製技術はすでに申請者は 確立しており達成は可能である. それを直線に配列することで線形 を作製する.また,このハイドロゲルを用いて神経細胞の培養技術を確立することを目指した研究を行っていく。本年度は研究2年度であり、まず、唾液腺組織培養を行うハイドロゲルの作製をおこなった。様々な修飾条件のハイドロゲルを作製した。作製したハイドロゲルを用いて、唾液腺組織の器官培養を行った。胎生マウスの胎児から唾液腺組織を摘出し、ハイドロゲル上で器官培養を行った。作製したハイドロゲルが唾液腺組織の成長に及ぼす影響についてさまざまな条件下での研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ゲル作製がうまく進展せず、唾液腺の培養が遅延している状況である。
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今後の研究の推進方策 |
唾液腺の培養の研究を進めて、唾液腺組織や神経組織に最適な修飾因子などの検討を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナにより、学会出張・研究の為の出張などの機会がなくなったことに起因する。
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