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2021 年度 実施状況報告書

多血小板血漿の間葉系幹細胞を介した筋衛星細胞増殖分化促進作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K19065
研究機関東京大学

研究代表者

成田 理香  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90824590)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード多血小板血漿 / 多血小板フィブリン / 筋再生
研究実績の概要

口蓋裂という先天異常では口蓋形成術が必要で、その際筋肉の緊張が強いと、高度の瘢痕組織となり、手術した部位に穴が開いたり、上顎の発育不全の原因に なったりする。多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma; 以下PRP)は、自身の血液から作ることができるもので、傷を治すために必要な成分を多く含みます。そ の成分を口蓋形成術に応用することで、筋肉の再生を促し、瘻孔形成や上顎の発育不全の防止につながるあらたな治療法の開発を目指す。 本研究では、骨格筋内に存在する筋衛星細胞およびPEGFRα陽性間葉系幹細胞の共存培養系や、筋損傷モデルマウスに対し種々の方法で調製 したPRPを投与し、 効果やプロテオームを比較することで、PRPの最適な調整法や、二者の細胞の相互作用を通じて筋衛星細胞の増殖や分化を促 進している因子を明らかにし、筋再 生と筋・粘膜を含めた瘢痕の少ない再生法の確立につながる知見を得ることを目的とする。2019年度は、骨髄間葉系幹細胞を含む複数種の間葉系細胞を分離、培 養した。また、血球成分を加えた培養を行い、その影響について検討した。さらに、これらの細胞を添加因子を含んだ培地で培養し、その分化能について評価し た。加えて、筋損傷モデルマウスの確立に向けた検討を行った。 今年度は、筋再生を評価するためのgradingを行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

産前後休暇および育児休暇をいただいていたため。

今後の研究の推進方策

今後は、人においてもマウスにおけるgradingをは参考に筋再生を確認していく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍および産前後休暇おゆび育児休暇により、出張や学会発表の回数が減ってしまった。引き続き最終年度における研究のまとめや論文作成にむけ準備したい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 人工骨を併用しインプラント埋入術を行った唇顎口蓋裂患者への口腔ケア2021

    • 著者名/発表者名
      柏木美樹、成田理香、谷口 明紗子, 内田 洋子, 石橋 牧子, 青木 絵里香, 榊原 安侑子, 成田 凛太朗, 西條 英人, 星 和人
    • 学会等名
      日本口腔ケア学会
  • [学会発表] Van der Woude症候群の下唇瘻孔に対し逆T型切除術を用いた治療経験2021

    • 著者名/発表者名
      成田 理香, 西條 英人, 青木 絵里香, 柏木 美樹, 久保田 恵吾, 谷口 明紗子, 丸岡 亮, 内野 夏子, 岡安 麻里, 大久保 和美, 星 和人
    • 学会等名
      日本口腔ケア学会
  • [学会発表] 口唇口蓋裂患者に対する顎矯正手術についての調査2021

    • 著者名/発表者名
      内野 夏子, 大久保 和美, 西條 英人, 末永 英之, 谷口 明紗子, 成田 理香, 岡安 麻里, 丸岡 亮, 宇賀 凜, 松林 幸枝, 星 和人
    • 学会等名
      日本顎変形症学会
  • [学会発表] 多数歯う蝕に罹患した両側唇顎口蓋裂患児に対して口蓋瘻孔閉鎖術を行った1例2021

    • 著者名/発表者名
      成田 理香, 青木 絵里香, 柏木 美樹, 西條 英人, 星 和人
    • 学会等名
      小児口腔外科学会
  • [学会発表] 東京大学医学部附属病院における救急外来口腔外科受診した小児患者の臨床的検討2021

    • 著者名/発表者名
      青木絵里香, 成田 理香, 西條 英人, 星 和人
    • 学会等名
      小児口腔外科学会

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公開日: 2022-12-28  

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