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2022 年度 実績報告書

インプラント周囲顎骨の形成・吸収を制御する骨細胞とローカルストレス閾値の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K19086
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

豊嶋 悠輔  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60779065)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードインプラント / 有限要素解析 / メカニカルストレス / 破骨細胞
研究実績の概要

メカニカルストレスは、天然歯およびインプラントのそれぞれの周囲歯槽骨の骨リモデリングに影響を及ぼすことが報告されている。しかし、両者の周囲歯槽骨に対するメカニカルストレスの伝達機能の違いは十分には明らかになっていない。
今年度は、前年度までに確立した方法を踏襲して天然歯周囲の歯槽骨における微小領域のメカニカルストレスが骨組織の細胞活性に与える影響の調査を行った。雄性マウスの上顎左側第一臼歯に対して実験的荷重を8日間または15日間連続で付与し、各マウスのin vivo μCTデータを基に構築したマウス上顎骨有限要素モデルから得た応力分布図と、荷重実験を行ったマウスの組織像を重ね合わせ、臼歯に荷重を与えていないマウスを対照群として、局所の応力と骨組織の形態学的パラメータを比較解析した。関心領域は口蓋根周囲の歯槽骨とし、歯槽骨全周を12分割した各部位について解析を行った。その結果、マウス臼歯歯根周囲の歯槽骨では、引張り応力が大きな部位において荷重群の破骨細胞数は対照群に比べ有意な高値を示した。また、ES/BSの平均値はほぼ全ての部位で対照群より荷重群で高かった結果から、荷重群は対照群に比べ骨吸収活性が高いことが示唆された。さらに、引張り応力が大きな部位において荷重群の骨形成パラメータは対照群に比べ有意な高値を示したことから、局所の引張り応力は天然歯周囲の骨代謝回転を亢進させることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of tension and compression on dynamic alveolar histomorphometry2023

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Matsuno, Bin Li, Hisami Okawara, Yusuke Toyoshima, Cangyou Xie, Masud Khan, Natsuko Murakami, Kazuhiro Aoki, Noriyuki Wakabayashi
    • 雑誌名

      Journal of the Mechanical Behavior of Biomedical Materials

      巻: 138 ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.jmbbm.2023.105666

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯槽骨の組織形態は局所の引張り・圧縮ストレスに制御される2022

    • 著者名/発表者名
      松野 瞳,李 彬,大河原久実,豊嶋悠輔,村上奈津子,若林則幸
    • 学会等名
      公益社団法人日本補綴歯科学会 東京支部学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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