覚醒時ブラキシズムは診断,治療効果の評価など多くの面で未だコンセンサスを得られるには至っていない.そこで,覚醒時ブラキシズムに対する筋電図の特徴を検討した.感度と特異度からROC曲線を求めた.最大咬みしめ時の筋活動量(MVC: maximum voluntary contraction)を100 %とし,相対値で筋活動量を評価した.臨床所見の有無でブラキシズム群とコントロール群に大別し,識別するカットオフ値を求めた.結果,20%MVC持続時間 1s以上のイベントでROC曲線下面積 0.68,カットオフ値3.1回/hであった.覚醒時ブラキシズムの評価に筋電図が有効であることが示唆された.
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