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2022 年度 研究成果報告書

咬合不正に起因するアルツハイマー病発症機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19113
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

堤 貴司  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70736652)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード歯学 / 認知症 / アルツハイマー
研究成果の概要

我々は咬合性不調和の1つである過剰咬合が脳内のアルツハイマー型認知症関連分子の発現を介して認知能力を低下させるという仮説を立てた.本研究では,咬合不調和と脳内のサイトカイン発現,認知能を制御する分子の発現,および学習・記憶認知能の影響との関係性を明らかにすることを目的とした.
過剰咬合を用いた咬合不調和において,血清や海馬においてIL-1βの発現が上昇し, 同時にアミロイドβやリン酸化タウなどの認知能抑制分子の蓄積が誘発されることにより認知能の低下が起こる可能性が示唆された.一方,高齢12ヶ月齢マウスでは咬合不調和による影響がほとんどない可能性が示唆された.

自由記述の分野

歯学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー型認知症は、代表的な認知機能低下を誘発する疾患としてしられており、近年になってようやく治療薬が認可されつつあるが、いまだに十分な薬効は証明されていない。よって、その発症や進行の予防方法の究明が重要となる。アルツハイマー型認知症の発症と相関関係を示す疾患はいくつか報告されているが、歯科領域では歯周病がもっとも研究報告が多く、歯周病治療が一定の効果があることは証明されている。しかしながら、口腔機能としては同等に重要とされる咬合との因果関係を示す報告は乏しいため、有意義な実験データが得られれば重要な知見となることが期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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