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2022 年度 実績報告書

高齢者の口腔機能と全身疾患,機能との関連:機械学習を用いた網羅的かつ縦断的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K19122
研究機関大阪大学

研究代表者

三原 佑介  大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (30779096)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者 / 口腔健康 / 幸福感
研究実績の概要

高齢期におけるいきがいや楽しみとして、食事や他者とのコミュニケーションは常に上位にある。しかし、口腔健康と幸福感との関連について、超高齢者を対象とした研究はない。そこで本研究では、超高齢者の口腔健康と幸福感との関連について検討した。
対象者は、2012年度、2015年度、2018年度にSONIC研究に参加した89-91歳の自立した地域在住高齢者717名(男性:355名、女性:362名)とした。口腔健康の指標として残存歯数を用い、2群(20本以上群、20本未満群)に分類した。幸福感の指標として、人生満足尺度(SWLS;Satisfaction With Life Scale)を用いた。統計的解析には、幸福感を目的変数、残存歯数を説明変数とし、性別、地域、調査年度、教育年数、経済状況、喫煙・飲酒習慣、既往歴(がん、脳卒中)、外出頻度、他者との交流頻度、認知機能、握力、性格傾向を調整変数とした重回帰分析を用いた。有意水準は5%とした。
20本以上歯を有する者は165名(23.0%)であった。幸福感を目的変数とした重回帰分析の結果、残存歯数は幸福感に有意な関連を認めた(参照:20未満群、20本以上群:B=1.66、p=0.001)。また、性別(参照:男性、女性:B=1.93、p=0.003)、調査年度(参照:2012年、2018年:B=-1.06、p=0.049)、経済状況(参照:ゆとりなし、ふつう:B=2.14、p<0.001、ゆとりあり:p=2.74、p<0.001)、認知機能(B=-0.18、p=0.001)、性格傾向(神経症傾向:B=-0.30、p<0.001、誠実性:B=0.33、p<0.001)が幸福感に有意な関連を認めた。
本研究の結果より、超高齢者において、20本以上歯を有する者は、20本未満の者に比較して、様々な因子を調整したうえでも、幸福感が高いことが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 超高齢者の口腔健康と幸福感との関連の検討2022

    • 著者名/発表者名
      能勢 彩花、八田 昂大、高橋 利士、豆野 智昭、福武 元良、西村 優一、室谷 有紀、萩野 弘将、 辻岡 義崇、明間 すずな、三原 佑介、和田 誠大、前田 芳信、池邉 一典
    • 学会等名
      第33回日本老年歯科医学会学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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