研究成果の概要 |
本研究では、ヒト口腔粘膜由来線維芽細胞、ヒト皮膚由来線維芽細胞をそれぞれ培養し、ミトコンドリア機能制御に関わる因子(PGC-1α, TFAM, NRF-1/2)を検討した。また、ラット皮膚欠損モデルを作成し、炭酸ガスペースト塗布による創傷治癒促進効果を確認した。IL-1β, IL-6等の炎症性マーカーは炭酸ペースト群で減少した。また炭酸ペースト群において、HIF-1αの減少を認め、低酸素環境が改善されていることが示唆された。VEGF, TGF-β等の創傷治癒マーカーは炭酸ペースト群で増加した。これら創傷治癒マーカーは、免疫染色においても同様の結果を得た。
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