近年、下顎骨関節突起骨折の治療にはチタン製ミニプレートによる固定を行う観血的整復固定術を行うが、ミニプレートは最終的にプレート撤去を必要とする。そのため、近年は生体吸収性プレートの選択が検討されている。申請者は、これまでポリ-L-乳酸(PLLA)と非焼成ハイドロキシアパタイト(u-HA)の複合体からなる高い生体親和性材料を報告し、また同様の生体吸収性プレートの顎内固定の有用性を報告している。本プレートは、下顎骨関節突起骨折への新たな応用・使用が期待できるものである。そこで本研究課題では、生体吸収性下顎骨関節突起骨折治療用プレートの必要強度を検証し、さらに生体親和性、安全性を確認した。
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