研究課題
若手研究
口腔扁平上皮癌にSnailを導入し、パーシャルEMT(pEMT)とEMTを段階的に再現する実験系を確立した。当初本計画が研究対象としたAnnexin A8は本計画で最終年度に実施したRNAseqによる解析ではSnail導入による発現変動は検出できなかった。しかし、Annexin A遺伝子ファミリーのうちAnnexin A10はpEMTで消失、EMTで発現亢進、Annexin A6はpEMTからEMTへ段階的に発現亢進、Annexin A9はpEMT,EMTで発現消失することが判明した。
口腔外科学
口腔扁平上皮癌にSnailを導入し、パーシャルEMT(pEMT)とEMTを段階的に再現する実験系を確立し、RNAseqにより全遺伝子の発現をトレース可能となった。膨大な遺伝子発現プロファイルを、公開データベースと統合解析することで単一遺伝子Snailの導入がpEMTにとどまり、いかにEMTへと移行するのかを突き止める足掛かりとなった。またEMTをpEMTへ逆戻りする実験系を開発できたが、核内受容体の遺伝子発現が要であることが判明し、そのリガンドが癌悪性度を制御できる可能性を発見した。