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2020 年度 実施状況報告書

内臓脂肪型肥満発症経路が関与する抗癌剤耐性機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K19171
研究機関群馬大学

研究代表者

喜名 美香  群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (80578914)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード口腔癌 / 内臓脂肪型肥満 / BMI / PPAR-γ
研究実績の概要

本研究は、代表者の過去の研究成果より、内臓脂肪型肥満に見られるPPAR-γ のdownregulationが癌患者の腫瘍の進展や抗癌剤感受性にどのような影響を与えるか検討するところから研究を開始している。
現在、口腔癌患者において、内臓脂肪型肥満の患者と、そうでない患者では、抗癌剤感受性に違いが出るのではないかと推察している。
口腔癌患者の初診時BMIと、抗癌剤感受性の指標となる病理組織学的分化度の関連を解析した結果、高分化型患者と低分化型患者において、低分化型患者でBMI高値が観察された。
さらに、IPAを用いたPathway解析の結果、高分化型でコレステロールの代謝に関与するLXR/RXR activationの経路が不活性化していることが観察された。 LXR/RXR activationの経路にはPeroxisome Proliferator-Activated Receptor γ (PPAR-γ)が関与している。
今後、初診時BMIと組織学的抗腫瘍効果と相関があるか検証し、またBMIと分化度の相関に性差が関与しているか解析する。さらに、癌細胞株を用いて、高分化型と低分化型でLXR/RXR activationの経路が関与しているか検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の所属移動に伴い、遅れている。
新しい所属先での研究開始にあたり、臨床学的なデータの解析を進めている。

今後の研究の推進方策

現在、IPAを用いたPathway解析の結果、高分化型でコレステロールの代謝に関与するLXR/RXR activationの経路が不活性化していることが観察された。 LXR/RXR activationの経路にはPeroxisome Proliferator-Activated Receptor γ (PPAR-γ)が関与している。
今後、初診時BMIと組織学的抗腫瘍効果と相関があるか検証し、またBMIと分化度の相関に性差が関与しているか解析する。さらに、癌細胞株を用いて、高分化型と低分化型でLXR/RXR activationの経路であるPPAR-γが関与しているか検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

細胞株培養や試薬、ELISAキットなどの実験に使用する物品購入に1500千円、学会発表時の旅費や論文投稿、英文校正などに400千円ほど使用予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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