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2022 年度 研究成果報告書

末梢血由来iPS細胞の骨再生療法を目指した基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19176
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関東京歯科大学

研究代表者

加藤 宏  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (10755036)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードiPS細胞 / 骨芽細胞 / 骨再生 / 末梢血
研究成果の概要

本研究はヒト末梢血血液細胞から樹立したiPS細胞を活用した低侵襲な骨再生療法の開発を目指すものである。本研究期間では、健常人の末梢血由来血液細胞からiPS細胞の樹立に成功し、骨芽細胞誘導を行うことができた。その後に行った動物実験はラットの頭蓋骨欠損モデルを使用した。足場材料はアテロコラーゲンを使用し、足場のみの移植群では骨新生がほとんどないのに対し、細胞・足場移植群では骨新生を確認することができた。組織学的な評価でも、新生骨はliving boneと考えられ、移植細胞は骨形成能を有することが示唆された。また、移植に伴う感染や腫瘍形成といった有害事象は認めなかった。

自由記述の分野

口腔外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに末梢血血液細胞由来iPS細胞から骨芽細胞誘導を行った報告はみられないことから、本研究では、末梢血血液細胞から樹立したiPS細胞を骨芽細胞誘導し、骨形成能を有することをin vitroおよびin vivoにて評価した。末梢血採取という比較的侵襲が小さく・簡便な手技にて細胞を取得し、それをiPS細胞とする方法は、幹細胞取得手技としては低侵襲な方法である。本研究方法を応用することで、外科処置が困難な小児患者においても適用が可能な低侵襲な骨再生療法の樹立が可能となる。

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公開日: 2024-01-30  

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