興奮性神経伝達物質であるGlutamateが歯牙の構成である象牙芽細胞間あるいは歯髄ニューロンとの細胞間連情報伝達物質として働いていることが我々の研究で明らかとなっている。 この報告では、各細胞間でグルタミン酸をメディエーターとするCa2+シグナルネットワークが構築されることを示唆している。その一方で末梢性神経との連絡経路においてGlutamateとグルタミン酸受容体との細胞間連絡に関与している可能性があるが、その経路については不明であった。本研究ではこの経路の特定と生理学的に何を制御しているかを解明すること目的に進め、痛み刺激下に三叉神経節細胞に発現する各グルタミン酸受容体を特定した。
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