研究課題
若手研究
本研究では、超高速MRIを用いた嚥下機能検査時の適切な検査食材と嚥下機能評価に適した受信コイルを開発することを目的とした。ボランティア8名に対してFIESTA法を用いてMRIを撮像したところ、被験者の頭部の正中矢状断画像にて口腔期から咽頭期までの食塊の流れが確認できる動画が取得できた。さらに検査食材は健常ボランティア間でも最適な堅さや一口量は個人差があったため、検査対象が有病者や高齢者であった場合、さらなる検討が必要と考えられた。
歯科放射線学
一般的に嚥下機能評価に用いられる動態検査は、エックス線を使用した方法が主流で、放射線被曝の観点から反復して検査を行うことが躊躇される。そこで被曝のない超高速MRIを嚥下機能検査として活用できるとなれば、患者への侵襲は減少されると予想された。本研究ではMRI撮像でも被験者の頭部の正中矢状断画像にて口腔期から咽頭期までの食塊の流れが確認できたため、今後嚥下機能評価に応用できる可能性が示唆された。